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【体験談】ICL(眼内レンズ)手術をして20年間のメガネ&コンタクト生活とおさらばしました

2020年12月、ICL(眼内コンタクトレンズ)手術を受けて、約20年間のメガネ&コンタクト生活に終止符を打ちました。

人生のほとんどを視力が悪い状態で過ごしてきたので、朝起きた瞬間からはっきり見える世界は感動します。生まれ変わった感じが半端ない。

術後1ヶ月が経ってすっかり見え方も安定してきたので、体験談として手術前後のことを残しておきます。なぜこの視力矯正をすることにしたのか?というプライベートな理由についても。長いです。

なお目の状態はひとりひとり違うので、この記事はICL手術を全員におすすめするものではありません!あくまで私ひとりの体験談なので、しっかりお医者さんと相談してください。

ここに辿り着いてくれた人みんなが、自分にとってよい方法を選択できますように。

ICL(眼内コンタクトレンズ)視力矯正手術とは

Icl myexperience 7ICL手術とは

ICLとは、Implantable Contact Lensの略。目の中にコンタクトレンズを埋め込むことで視力を矯正する方法です。

視力矯正というとレーシック手術はもうほとんどの人が知っていると思いますが、ICL手術を聞くようになったのは最近かもしれません。

実はこの手術自体はそこまで新しいものではなく、1980年代にヨーロッパで初めて行われています。レーシックよりも歴史は古いんですね。しかし合併症の恐れがわずかにあるなどの理由で長らく研究されていて、ホールICLというレンズに極小の穴が開いているタイプが開発され、2014年に厚生省の認可を受けました。

……と、あまり詳細にICL手術の解説をしていると長くなってしまうのでやめますが(眼科さんの記事などをいくつか読んでください!)、以下のようなメリットがあるといわれています。

  • 強近視や乱視でも矯正できる
  • 角膜を削らなくて済む
  • 万が一のときには取り外し可能
  • 入院不要の日帰り手術で翌日には視力回復
  • ドライアイの原因になりにくく紫外線カット効果もある

私の状況にはぴったりマッチしたので、よーく調べて受けることにしました。

レーシックを拒否し続けた私がICLを選んだ理由

少し個人的な話をします。私は手術時点で29歳なのですが、物心ついたときには視力が0.7ほどしかなく、10歳のときからメガネをかけ、中学入学と同時の13歳でコンタクトデビューし、それ以来ずっとメガネとコンタクトで生活してきました。

人生の3分の2はメガネ&コンタクト。しかし3年ほど前に、長時間装着やデスクワークによるドライアイが原因なのか、コンタクトに違和感がでるようになってしまいました。その話は昔の記事に詳しく書いています。

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コンタクトレンズを一生使えると思ったら大間違い。目にも寿命がある話。 今日コンタクト作りに眼科行ったら、また瞼の裏が荒れてると言われてしまった。ヒトが人生でコンタクトを付けていられる総時間には限界が...

「レーシック手術」は高校生の頃からずっと視野にはありました。ですが、これだけずっと目が悪いと、正しい知識や情報も身についてくるものです。レーシックは「角膜を削り光の屈折率を変える」という方法なので、絶対に元には戻せない不可逆な手術です。

安全性は保証されているのかもしれませんが、眼科の先生にも相談したうえで、レーシックは私のケースではリスクが大きいと判断し、

「近い将来もっと良い矯正方法が出てくることは間違いないから待ってみよう。人生100年と考えて、たぶん60〜70代くらいになれば眼病を発症するから、今焦ってレーシックをやってしまうと老後が辛そう。20代は我慢になるけど、眼病リスクにも対応した術が出てきたらそれを30〜40代で受ければバランスがよいかも」

という考えになっていました。計画的ですね笑(予想当たってるし)

私の場合、単にメガネやコンタクトが面倒……というだけではなく、付けられる時間に制限があったため生活に支障が出ていました。メガネの割合を増やしつつ、コンタクトを付ける日に人と会う予定をまとめたり、サーフィンやジムに行く日はコンタクトを付けたいから前後の予定を気にしたり。

「いつコンタクトを付けるか」に左右される人生、、、

そんなとき、ICL手術の存在を知りました。何人かの知人がやっていたことも後押しになり、あまり迷うことなく決めました。

ICL手術を受けると決めてから手術当日までの流れ

手術自体は日帰り30分ほどですが、ICLは即日受けられる手術ではありません。初めて眼科に行ってから1〜2ヶ月はかかると見ておいたほうがいいかも。

検査の前にしばらくメガネで過ごさなければならなかったり、レンズはオーダーメイドなので少し時間がかかったり、手術前後にはやってはいけないことがあったりします。自分のスケジュールとも相談しながら焦らず決めましょう。大まかなステップはこんな感じ。

  1. 初回適応検査・カウンセリング
  2. 詳細検査
  3. 手術前説明・血液検査
  4. 手術当日

病院によっても少し違うかもしれませんが、私の経験をシェアします。

①初回適応検査・カウンセリング

まずはICL手術を受けられる目の状態かどうかの検査。

おなじみの機械ばかりで、目の状態や眼圧を測ったり、いつものCを見るやつや赤青どっちがはっきり見えるのやつをやります。眼科の先生とのカウンセリングで、適応OKと言われました。

ICL手術は、近視の強さと乱視の有無によって、スケジュールや費用が変わってきます。私は強近視&乱視ありなので、その場合の流れや費用を教えてもらい、次回の詳細検査の予約をして終わりました。

②詳細検査

2回目の検査は、目の中に入れるレンズの度数を決める大事な検査です。

万全の状態の目で測るため、乱視ありの私の場合は、検査の2週間前からコンタクト装着が禁止でした。メガネだと困る予定がないか逆算し、検査日を設定します。

Icl myexperience 2レンズのサイズ

詳細検査では、初めてやる機械がいくつかありました。とはいえ怖い・痛いことはなにもありません。視力検査はかなーり細かく、何度も何度もレンズを変えてやり、両目1.2に合わせることになりました。

視力矯正は、その人のふだんの目の使い方によっても、ベストな度数が違ってきます。私のようにパソコン作業が多い人は、2.0とかまで上げてしまうと遠くはよく見えるけど、逆に近くをずっと見ていると疲れやすくなったりします。これまで使ってきたメガネやコンタクトの度数も考慮します。実は矯正度数って、かなり奥が深いんです。よく相談して決めましょう。

この検査の日は「瞳孔を開く目薬」を差すので、検査後2〜3日ほど見え方に影響が出ます。運転などはできないので気をつけましょう。光が眩しくなったり、手元が見えづらくなったり。スマホ画面を見るのがすごく疲れるのでしばらくデジタルデトックスしました。

詳細検査によってレンズの度数が決まると、国内在庫があるか・海外在庫があるか・特別発注になるかがわかり、届く日数によって手術日が決められました。

③手術前説明・血液検査

詳細検査と手術当日の間に、もう一度行く機会がありました。手術前の説明を受けて、血液検査をします。

術前は数日前からコンタクト装着やメイクを控えたり、目薬を差したりします。当日の流れを詳細に説明してくれるので安心。保護メガネを買っておく必要があるなど、教えてもらいます。

そして血液検査、、、たまたま生理の日にあたってしまったこともあり、血を抜かれて倒れてしまいました笑 先が思いやられる。病院のスタッフさんみんな優しい。

④手術当日

いよいよ当日です。私の場合はなんだかんだ、初回検査から2ヶ月後になりました!

3日前から目薬の点眼が始まり、当日も朝から目薬を差します。前開きの服装で、ニットなど毛羽立つ服は避けて、ふつうに眼科に行きます。(そういえばネイルも禁止)

Icl myexperience 4手術当日

手術日はとにかく一日中目薬を差していた記憶……。到着してから1.5時間ほどは間隔を開けて差し続け、目薬効かせるタイム。これは麻酔の目薬です。注射などではなく目薬型の麻酔薬をたくさん差すだけです。スマホを見たりもあまりできないので暇です。

その後オペ室の前に移動して、着替えてイスで待ちます。手術自体は片目10分ずつくらいなので、長く見積もっても30分。次々にやっているようで、前の人が出てきました。普通な感じです。

オペ室に入ると、歯医者さんみたいな倒れるイスに寝かされて、シリコンシートみたいなものを顔にかけて眼の部分を切り開き、ガッと目を開いた状態で固定されます。

Icl myexperience 8イメージ図

↑こんな感じでレンズが入る。小さな穴から挿入します

手術中は眼球の上をずっと水が流れているので水中のような視界だけど、何をされているかはわかります。眼球に小さな穴を開け、にゅるんっとレンズが入ってくるのがわかる。その瞬間に、ぼんやりしていた上のライトの光が、急にくっきりと見える。

個人の体験談としてありのままを書くのですが、、痛くないと聞いていた手術はめちゃくちゃ痛かったです笑 麻酔の効きが悪かったようで(個人差あり)、眼球を切られている感じがありました。地獄の30分間。ほとんどの人は全然痛くないらしいのですが、稀に薬との相性で効きづらい人がいるようです。そんなぁ。

まあ医療脱毛程度の痛みに耐えられる人だったら、大丈夫だと思いますし、声も出せるので「けっこう痛いんですけどw」と伝えたら、追い麻酔してくれました笑 それでも痛かったけど。耐えました。

術後の制限と、1ヶ月経ってみての見え方の所感

Icl myexperience 12

手術直後は、目に傷がある感じがして痛かったですが、だんだんとゴロゴロ感に変わってきました。このゴロゴロ感は1〜2週間くらい続きました。

しばらくは以下のようなことが制限された生活になります。(内容によっていつから可能かまちまち。術後経過にもより人それぞれなので、翌日検診・一週間検診などで先生と相談します)

  • 洗顔・洗髪・入浴
  • 化粧(特にアイメイク)
  • 飲酒・タバコ
  • 車やバイクの運転
  • 激しいスポーツ
  • プール
  • 旅行(特に温泉)

いろいろ細かくて「ちゃんと守れるかな」と思うかもですが、自分の目の状態で「これはまだやったらまずいな」という感覚はわかるので大丈夫です。私は特別な予定などはなかったので、ずっとノーメイクで過ごしていました。

Icl myexperience 3保護メガネ

術後一週間ほどは、「保護メガネ」をかけて寝ます。いろいろ調べた結果、この保護メガネが一番いいです。買っておきましょう。私はMを買いましたが少しゆるかったので、女性はSサイズでもいいかも(ぴったりしないと意味ない)。

日中もできるだけ目を守るためにメガネをかけたほうがいいので、パソコン用のメガネや度なしおしゃれメガネなど用意しておいたほうが万全です。しばらくはメガネなしで外出するのが少し怖いです。

Icl myexperience 6術後の目薬

そしてまたまた目薬生活。直後は毎日5回くらいこのセットを差していました!徐々に量は減っていきます。

女性の方は、手術前後はメイクができないので、術前に「眉ティント」をしておくのが激しくおすすめ!こちらのティントが間違いないです。レビューも高い。

眉毛書くくらいのメイクならいいのでは?と思うかもですが、粉が目に入りそうで怖かったのでティントしておいて大正解でした。

それから、術後4日ほどはシャンプーができません。首から上を水で濡らすのがタブーなので、粉末タイプの「ドライシャンプー」がいいかも。頭皮や髪の皮脂を取ってくれるので、何日かシャンプーしなくてもベタッと不潔感がでなくなります。

これも粉が目に入るのは怖いのですが、4日間まったく髪に何もできないのは私は無理でした。しっかり目を瞑ってやりましょう。Acureのドライシャンプー、iHerbで買えます。風邪でお風呂入れないときや災害時にも使えるから、ひとつ持っておくと安心。(iHerbを使っていない人はこのDianeのとかがよさそうです)

Acure, オーガニックドライシャンプー

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洗顔はしばらく避けて、ぬるま湯タオルで拭くくらいのケアがいいと思います。

2〜3週間ほど経つと普通のことは問題なくできるようになってきますが、レンズが完全に定着するまでには2〜3ヶ月かかるそうです。強い力で目をゴシゴシこすったり、ボールが顔面直撃したり、眼球に強い圧が加わるのはダメそうな感じです(今も)。

肝心の見え方ですが、私は1.2に合わせたにも関わらず術後翌日検査では両目1.5まで見えるようになりました!度数は完璧です。しばらくは視界の違和感やゴロゴロ感がありましたが、それも3週間くらいでふつうになったと思います。

ICLの後遺症(?)として、光に輪っかが見えるようなったり強い光がまぶしく見えたりする「ハロー・グレア」が出るという話があります。これは本当で、ほとんどの人にハロー・グレアは残ります。手術の失敗というわけではなくそういうものなので、「後遺症」という言葉は間違っているかもしれません。

完全に裸眼と同じになるかといわれると、やはりレンズが入っていると感じることはときどきあります。特に太陽の光を直視したときや、暗闇に明るい光があるときに視界の上のほうがチラチラする感じはどうしてもあります。慣れますけどね。

ICL手術を受ける病院の選び方や費用について

Icl myexperience 11

どこでいくらで受けられるの?という気になる話です。

私は横浜にある某眼科で受け、総額67万円でした。

初回検査から術後含めて、半年ほどは通うことになるので、自宅から行きやすいところがおすすめです。普段通っている眼科があるなら、そこでまず相談してみましょう。

ICL手術の評判がいい眼科というのはいくつかあると思いますが、私はあまり比較して選んだりしませんでした。

ICL手術費用は、50〜70万円の間くらいといわれています。

近視の強さや乱視の有無によっても値段が変わってくるので、私はそこの眼科でやる場合のMAXの値段がかかりました。術前・術後の検査や目薬代などもすべて含まれたパッケージです。

これを高いと捉えるか、投資の価値ありと捉えるか。コンタクトをし続けるにも年間数万円かかってくるし、それなのに目の負担になったり装着やケアの煩わしさがあったりもします。シンプルにお金だけ計算してもそう遠くない将来に元が取れそうな上に、目のためにも良いと考えれば、私はこれは払う必要があるお金だと思いました。(そもそも目がよければ人生で何百万円浮いてるのか……という気持ちはめっちゃあるけど)

費用も眼科ごとに違ったり割引があったりするのですが、一生付き合っていく目のことなので、ケチらずに安心できるところを選びましょう。

ICL手術のデメリットや失敗談についての私の考え

Icl myexperience 9

こうして長々と書いた最後にすみませんが、ネットの情報は当てになりません。参考程度にするべき。

レーシックもそうですが、こういう手術は恐怖心を煽るような話がいっぱい転がっています。失敗して後遺症が残ったとか、実はデメリットがたくさんあるとか、痛くて大変だったとか(それは事実)。

見てしまうと不安になるので、全然知らない人のネット情報より、知人の体験談や目の前の先生の言うことを信じましょう。不安があれば検査のときに聞いてみれば大丈夫です。信頼できそうな先生だと思えば、安心してやればいいのです。

失敗の確率はもちろんゼロとは言えないし、ハロー・グレアが残ることを深刻な後遺症と捉える人もいるかもしれません。

しかし私にとっては、このままメガネとコンタクトで過ごし続けるほうがリスクでした。その場合にどんな機会損失が起こるかはもう今までの20年の経験から十分予想がつきます。だからまったく後悔はありません。

これからもっと良い技術が出てくる可能性はあるけど、もう私の目は限界だったので。。時間が戻せるとしても30歳前後で受けるかなぁ。

さいごに:コロナ禍の今、ICLを受ける人が急増中らしい

そんなわけで、私はICL手術を受けてとてもよかったし、快適です。「みんなにおすすめだよ!」とは言わないけど、ひとつの体験談として参考にしてもらえれば嬉しいです。

前後に多少の制約がある手術なので、コロナ禍で人に会う機会が減っている今、受ける人がとても増えているらしいですね。歯列矯正や美容施術なども殺到しているらしいですけどね。たしかにチャンスかもしれません。

レンズを入れたとはいえ、“視力が回復した”わけではないので注意です。これから何十年も付き合っていく目なので、酷使しすぎないよう大切に使っていきたいと思います。

▼目の寿命の話もあわせてどうぞ。

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コンタクトレンズを一生使えると思ったら大間違い。目にも寿命がある話。 今日コンタクト作りに眼科行ったら、また瞼の裏が荒れてると言われてしまった。ヒトが人生でコンタクトを付けていられる総時間には限界が...

▼ICL手術を受けた芸能人もあくまで参考にどうぞ

ICL手術を受けた芸能人とその感想を調べてみたので参考にどうぞ!個人的なことですが、先日2020年12月に、ICL(眼内コンタクトレンズ)視力矯正手術を受けました。 基本的には知人やお医者さんの...

おわり。

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