やりたくない仕事は悪なのか。断ることで失うものと、自由に働く怖さについて

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「やりたくない仕事を無理してやるべきではない、好きなことを仕事にするのが一番だ!」

という風潮がありますが、やりたくない仕事は悪なのでしょうか。

好きなことを仕事にするのはイイコトだと思っていて、最近、好きなことはお金になるし、若いうちに「好き」を伸ばすことは大事っていう内容の記事を書きました。

でも、やりたくない仕事は全部やらなくていいの?というとそれは違うかも。断ってしまうと失うこともあるし、自由すぎても怖いなという考えをシェアします。

(毎日の仕事自体がやりたくないっていうよりも、日々の業務のなかで「やりたくない仕事」を振られてしまったときをイメージしています)

入社した瞬間降ってきた、やりたくない仕事

iyaiya-duties-2以前勤めていたPR会社では、配属後すぐに担当企業が決まったのですが、なんとそのうちの一社がとてもよく知っている企業だったのです。

学生時代に少しかかわったことがあり、本社にも何度か行ったことがあって、内部事情も軽くわかっています(具体的には伏せますが…)。簡単にいうとあまり好きになれない、、もう一生縁はないだろうとまで思ったことのある会社でした。

こんな偶然ってあるんだなーと思いつつ、そのまま担当につきました。

数ヶ月後、担当を外れたいと相談

案の定、むりになります。

2ヶ月くらい経った頃だったか、上司との面談で「できれば担当外れたいです」と相談しました。そのときの言い分はこんな感じ。

  • どうしても好きになれないからこんな気持ちでPRできない
  • モチベーションをどこから持ってきたらいいかわからん
  • 担当の人とも相性わるすぎる

今見るとだいぶ甘えている感じもありますが、、、当時は本当に困っていました。

PRするお仕事なので、まずはその会社のことを好きじゃないとできないと思っていたんですね。よくよく考えれば3つめは、私のやりたくなさが滲み出ていたからかもしれません…

結果:説得されました

そりゃそうだ。

入社2ヶ月だか3ヶ月だかで、やりたくないとか言われても困っちゃいますよね。そのときに言ってもらったのはこんなことでした。

  • 好きかどうかより、今後の自分のためになるか考えたほうがいい
  • (大きな案件だから)ひととおり学べるし、割り切って踏み台にすればいい
  • 難しいクライアントを経験しておくと今後ラクになるよ

素晴らしいアドバイス、、、涙出る。

これだから会社って素晴らしいですよね。とりあえず、私が担当を外れるという選択肢はないみたいだったので、がんばることにしました。

やりたくない仕事だからこそ、できることもあった

iyaiya-duties-3好きになれないことには変わりなかったし日々イライラしていましたが、やりたくない仕事だからこそのメリットというか、逆にバネにしてできることもあるとわかってきました。

好きじゃないから客観的に見れる

広報PRには会社や商品・サービスに対する「愛」が必要だけど、それは盲目的な愛ではない。一歩引いた冷静な愛と、ときに批判や疑いの目が必要です。

嫌いな会社のいいところを見つけてPRするって、すごく難しい。私の場合そこに愛はなかったけど、だからこそ逆に客観的に見れることがわかってきたんです。

「この商品すごくいいんですよ!こんなであんなで!すごいでしょ!ねっ?」

とかいう熱心な広報担当者がメディア的には一番うざいので、編集者さんと一緒に「こんななんですけど〜、どう思います?」とローテンションで会話できて、ちょっと距離を縮められることもありました。

無意味だと思っていた作業で鍛えられた

業務自体もあまりやりたくなくて、、、これ本当に意味あるのと聞きたくなるほどの膨大な報告書作成がありました。でもこれがのちのち役立ちます。

  • 気づいたら恐ろしい速さで捌けるようになっていた
  • あれ以上大変なことはその後なくて、全部楽勝に思えた
  • ExcelやPowerPointのレベルがゴリゴリ上がっていた

…大切なことにはあとから気づきますね。

むずかしい担当者に耐性がついた

この世のビジネス界には、「ちょっとむずかしい担当者」って頻出するものなんですね。

むずかしいとか濁してるけど、ふつうに会話が通じなかったり、鬼のように詰めてきたり、いきなり癇癪を起こしたり、、引くレベルのこともときどき起こる。

そういう耐性がついたのも、よかったかなと思います。変な人に遭遇しても受け流すスルースキルがつきました。

2年後、やりたくない仕事を断れるように

iyaiya-duties-4その経験から2年ほど経つとそれなりに立場も上がり、やりたくない仕事を断れるようになりました。意見が通るようになったので、思い切って新しい案件を断ってみたことがあります。

それなりに理由もあったはずなのですが、断ったあとには、なんでもないそのままの日々が待っているだけでした。というかむしろ、何か可能性捨てちゃったかな、、とすら思いました。

結局、断らなかった場合にはマイナスかプラスかのどっちかになるけど、断ったらゼロになるだけ。

断ってしまったら断らなかった場合のことはわからないわけだし、なんだか哲学みたいになってきてよくわからないけど、、

断るってなんだろう?実はあんまり必要ないのかも…と思い始めました。

【実は】フリーランスになればやりたくない仕事を断れる

簡単に断れる。

本当の理由なんて言わなくてよくて、ちょっとスケジュールが、、とかでOK。一秒で断れます。

フリーランスは仕事を選べるっていうけど、本当にそうで、心地よい仕事だけを受けていくことも可能です。

そんななか、自分の成長は意識しないといけないと思う日々です…。甘えていると退化していくので…。なやみどころですよね。

やりたい・やるべき・やれるの3軸で判断

iyaiya-duties-5仕事論的な話でよく言わるのが、このみっつ。

  • やりたいこと(WANT)
  • やるべきこと(NEED)
  • やれること(CAN)

会社員だと、やるべき(NEED)だしやれる(CAN)けど、やりたいこと(WANT)ではないんだよね…と思っている人が多そうです。

逆にフリーランスだと、「やりたくない仕事」をやらなくていい代償として、「やれない仕事」は来ないんです。「やれない仕事」っていうのは、やってみたい気持ちはあるけどスキルが足りているかわからない、、という仕事のこと。

「できるかわからないけどやらせてください!」がまかり通るのは会社員の特権です。

会社員はこれができるなんて素晴らしいことなんだから、そのぶん多少の「やりたくない仕事」が回ってくるのは必然なんじゃないかなあと思ったりもしますね。

今の自分にやれる範囲だけで仕事をしていても、そこに成長はないので。まあ考え方次第だし時代は変わっているのでわからないですが、20代からこの状態になっちゃうと、そのうち厳しくなるのかな〜

若いうちは「やりたい・やりたくない」の判断は慎重に

iyaiya-duties-6結局、まだたいして仕事を知らないうちは、たいした判断力もありません。

「自由に働く!」がブームの時代ですが、自由すぎるのも怖さがあります。自由は責任と隣合わせとよく言うように、責任を会社が肩代わりしてくれるから挑戦できることというのもありますしね。

若いうちはがむしゃらに働け!ではないけど、あまり細かく「やりたい・やりたくない」にこだわらずに、流れに身を任せてみると発見があるかもしれません。

ただ、その「やりたくない」が感情によるものではなくて、論理的に考えても得られるものが明らかになさそうな単純作業とかだったら、断ればOKだと思います。

嫌いとか、感情で判断すると、大きなものを失うリスクもありますね。。まあたいていは失っていることにも気づかないのですが。。

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