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Web会議をノイズキャンセリングしてくれる「Krisp」がもう手放せない

リモートワークになると増えるのがオンライン会議(Web会議・テレビ会議)の頻度。

毎日オンライン会議ばかりしている……という人も多いと思いますが、一人暮らしでないかぎり、雑音やノイズの心配がつきものですよね。家の中でも、子どもの声や生活音など、どうしても入ってしまう雑音がたくさんあります。

そんな人が導入すべきノイズキャンセリングアプリ「Krisp(クリスプ)」を紹介します。PCにインストールして有効化するだけで、どのツールでもAIがかなり完璧に雑音カットをしてくれるアプリ。

もはやWeb会議のクオリティが仕事の質に直結してくるこの時代、相手を不快にさせないようノイズカットは必須です。

Web会議中に雑音が……。静かな環境が確保できない人へ

カフェなどのザワザワした環境での会議以外にも、自宅にいたとしても避けられない雑音はたくさんあります。たとえば、

子どもの声、掃除機の音、音楽、ペットの鳴き声、インターホンの音、炊飯器など家電の音、同居人の声、救急車や消防車のサイレン、キッチンの食器の音

などなど。同僚やよく知った人との軽いミーティングなら許容範囲だとしても、取引先との大切な打合せや大事なプレゼンの機会には、雑音はなるべく入らないようにしたいですよね。

ミュート機能を活用する方法もありますが、自分が話している間は背景の音が避けられないし、ミュートの切り替えをしすぎるのも相手にとってストレスになるかも。

今やみんなリモートワークが当たり前の時代。静かな環境を確保することは、個人に責任が委ねられているともいえます。ハードですね。静かな環境が確保できない人は、相手への聞こえ方にも効果があるノイズキャンセリング機能を備えたマイク付きイヤホンやマイクを用意するという手もあるのですが、なにしろ手間がかかる……。もっと手軽に雑音や騒音を消してくれるツールはないのかなーと探していたら、ありました。

AIが人の声だけを検知、ノイズを完璧にカットしてくれるアプリ「Krisp」

Krisp 1ダウンロードサイト

こちらが今注目の「Krisp」というアプリ。自分のデバイスにインストールして有効化するだけで、通話中のノイズを低減してくれるものです。

コールセンターなどでも導入されているらしいですが、最近はリモートワークの波に乗って、オンライン会議などで企業・個人のニーズが爆増中です。

利用シーンはこのように書いてあります。

リモートチーム、コールセンター、ポッドキャスター、オンラインストリーマー、オンライン講師、ゲーマー、専門家による遠隔サポート

たしかに、会議だけでなく収録系にもよさそうですね。会議以上にノイズをなくしたいかも。無料プランでも十分使えるとのことなので、私も導入してみました。

無料でKrispを使ってみる

AIがノイズ(雑音)だけを拾ってカットしてくれる

Krisp 2ワンクリックでミュート

ワンクリックでノイズをミュート。仕組みが少しわかりづらいのですが、話すほうと聞こえるほう、両方のノイズをカットしてくれます。あなたのマイクから他の参加者へもノイズが聞こえないし、他の参加者の背景で鳴っているノイズもあなたには聞こえないよ、ということ。

人の声はそのままにノイズ(雑音)だけをカットする技術がすごくて、5万人の音声と2万種類のノイズをディープラーニングでAIに学習させ、「人の声」だけを正確に検知できるようになっているそうです。

一般的なノイズキャンセリング機能は、逆の音の位相を流すことで、周波数的に騒音を消すという方法が取られています。以前、ノイズキャンセリングイヤホンに関する記事でも書きました。

ノイズキャンセリングは必要ないかも。向いていなかった私が思うデメリット少し前の話ですが、ノイズキャンセリングイヤホンを買って数日で手放してしまったことがあります。 以前から「ノイズキャンセリング欲しい...

しかし仕組みがそもそも違うため、ノイズキャンセリングイヤホンよりもよりも高い精度を実現しているみたい。

雑音の検知力がとにかくすごい

話題になっている理由は、ノイズキャンセリングの正確さ。

通常のノイズキャンセリング機能だと、救急車のサイレンや叫び声などの周波数が高い音はキャンセルする対象として検知されず、拾ってしまうことがあるようなのですが、Krispはそういう音も消してくれます。

声の高低や声質に関わらず、すべての人間の声だけを残してくれるのです。膨大な学習データの賜物です。

V-CUBEが国内独占販売をしている

「Krisp」は米KrispTechnologiesが開発・提供するノイズキャンセリングアプリケーションですが、日本国内では、ミーティングツールのブイキューブが2019年11月19日から国内独占販売を開始しています。

大手の販売ということで安心ですね。2016年から開発に着手し、2018年には米国のサイト「Product Hunt(プロダクトハント)」で年間最優秀製品に選ばれているそうですよ。

ZoomもGoogle MeetもSkypeも、さまざまなアプリに対応。

Krisp 3環境サポート

なんと全世界600を超えるアプリに対応しているそうです。

よくオンライン会議に使われるZoom、Google Meet、Skypeなどはもちろん対象。デバイスにもすべて対応しているので、自分が普段つかっているマイクやヘッドセットに適用することができます。

あらゆる環境をサポートしているほか、法人向けプランも提供して万全の体制です。

Krispアプリをお持ちのデバイスにインストールするだけ

Krisp 4ダウンロード

まずはKrisp公式サイトからインストーラーをダウンロードします。Mac用かWin用か、お間違えなく。

Krisp 5インストール

ダウンロードが済んだら、手順に沿ってインストール。簡単です。

Krisp 6サインイン

インストールが完了して開くとサインイン画面が出てくるので、メールアドレスで登録します。

Krisp 7サインイン完了

ポップな画面でサインイン完了。

Krisp 8メール認証

メールに6桁の認証コードが届いているので、入力してください。導入はこれだけです。

Krispをミーティングで使うための設定と料金

Krisp 9Macなら上部ツールバーから

インストールしてサインインも完了したら、Macの場合は上部のツールバーにこのようにアイコンが出てきます。(出てこない設定にもできます)。ここで設定するのですが、使い方はかなりシンプル。

Krisp 10ツールバー設定

「マイク」と「スピーカー」のそれぞれで、「Remove Noise」というスライドボタンをオンにしておきます。これだけ。

無料で使えるフリープランで使えるのは、週に120分(2時間)まで。それ以上使いたい場合はアップグレードが必要ですが、まずは無料で機能を試してみるといいと思います。

ミーティング頻度にもよりますが、120分ということは大事なプレゼンが週に2本できます。重要なミーティングや外での使用時に絞って使えば、120分でもけっこう満足できるんじゃないかと。

気に入った場合は、月500円で時間制限をなくせます。お手頃なので、普段から雑音やノイズに悩まされている人にとっては最高のアプリかも。

実際のノイズキャンセリング性能はどうか、感想

以前この記事を書いてからしばらく使ってみましたが、かなり満足していて手放せなくなりました。

相手への聞こえ方はなかなか比較するのが難しいのですが、今のところ会議中にうるさいと言われたことはありません。カフェのような場所で会議していて「音うるさくないですか?」と聞いてみても、大丈夫ですよーと言われることがほとんど。

私は基本的に静かな環境でミーティングできることが多いので、無料プランで使っていますが、もし今後ワーケーションをすることや移動しながら会議をすることが増えてきたりしたら、迷わず有料にしたいくらいです。

かなり評価も高いアプリなので、みんながこれを導入して、ノイズレスなミーティングが当たり前の世界がくるといいなと思います。無料ですぐに使えるのでぜひ試してみてください!

無料でKrispを使ってみる

 

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おわり。

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