エコラップって存在は知っているけど、上手く使いこなせなそうで結局使い捨てサランラップを使っている……
という人も多いと思うので、私がどんなふうにエコラップを活用しているか紹介します。
蜜蝋ラップの他にも、シリコンラップやフードカバー、フードリッドなど、いろいろな種類の「使い捨てないラップ」が出ています。それぞれの長所短所を知って使い分けるのがコツ。
慣れるまではちょっと面倒だけど、使いこなせるようになればむしろ便利すぎてゴミになるラップには戻れません。もっといいアイデアはあると思うので、現時点での私なりの頑張りとしてあたたかい目でご覧ください(改善案募集中)。
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使い捨てサランラップ、実はデメリットだらけ
使い捨てサランラップは便利なのですが、あらゆる面で世界から消えていくことはもう間違いなさそうです……。
日本で普及しているサランラップの多くは、ポリ塩化ビニリデン (PVDC)という素材でできています。耐熱性と耐水性に優れていて冷凍もできて破れないという、よくよく考えれば魔法のようなシロモノですよね。
しかし便利すぎるものには代償がつきもので、下記のような問題があります。
- そのまま海に流れ魚が飲み込んでしまったりする
- マイクロプラスチック化すると海底に沈み病原菌の温床となる
- 焼却炉で燃やせば有害なダイオキシンが発生することもある
- 発がん性をもつ環境ホルモンが含まれ、食材に溶け出してしまう製品がある
- 原料の石油は有限資源なので、使い続ければエネルギー紛争を引き起こすリスクも
環境によくないだけでなく、人体にも悪影響があります。食べ物に化学物質が溶け出すなんて怖いですね。
海外ではこういった、Biodegradable & BPA Free(生分解性でBPAフリー)のラップも普通にスーパーで買えるようになっていたりしますが、日本ではまだあまり見かけません。
というわけで、最近いろいろなラップを使い分けているので、ひとつずつ紹介します。
サランラップの代用品として使うエコラップ
これまでサランラップを使っていたような用途では、こちらの4つを使い分けています。
蜜蝋ラップ / ビーズワックスラップ
まず知名度も高まってきた「蜜蝋ラップ / ビーズワックスラップ」です。布に蜜蝋を染み込ませて作られていて、柔らかくペタペタしていて、何度も繰り返し洗って使えます。
表面はこんな感じでツヤがあり、野菜や果物などの立体的なものでもしっかり包み込んで密着するようになっています。
たとえばこんな感じで……(※柑橘類の表面をそのまま当てるのはあまりよくないらしいと後から知る)
丸いカーブでもぴたっと密着!ちなみにこの密着率のよさが蜜蝋ラップの品質の善し悪しで、ものによって違いがあるところです。この写真くらい密着してくれると最高。
私は海外のマーケットで購入したので同じものをおすすめできないのですが、たくさん種類があるので探してみてください!柄もかわいいものが多くて気分が上がります!ネットでも売っています。
くるくる丸めて立てて収納しておくと、見た目もかわいいしサッと使えて便利。
ただ、蜜蝋ラップは熱で溶けてしまうので、冷たいものにしか使えません。次以降に紹介するアイテムも併用がおすすめ。
シリコンラップ(セリア)
なんだかんだ一番活躍しているかもしれないのがシリコンラップ!セリアで買えます。
これはペラっと1枚のシリコンシートのようになっていて、表面はデコボコと凹凸がついており、裏面はツルッとしていて吸着します。裏面を覆いたい食材のほうに向けます。
これは立体物を包むというよりも、ボウルやお皿などにかけて覆っておく使い方です!なんと耐熱で電子レンジもOKなので、チンするときに大活躍です。
チンしてすぐに捨てるのにサランラップ使うのは心が痛むので、これがあって本当に助かっています。
▼ネットで買える近い商品はこちら
シリコンリッド(IKEA)
シリコンリッド=シリコンのフタです。先ほどのシリコンラップと違って、ツマミが付いていて少し硬さのあるタイプです。
フニャッとはしないので、そのまま乗っける使い方。小皿を温め直したり、スープなどを食卓に出すまでのわずかな時間に覆っておいたり、いろいろ役立ちます。飲みかけのマグカップとかにもいいかも。
これはIKEAの商品で、丸形だけでなく四角もあります。セットで販売しているガラスタッパーのフタとして使えるアイテムです。公式商品ページはこちら。
▼種類違いのIKEAシリコンリッド
フードカバー(IKEA)
これもIKEAから便利なアイテム!IKEAに行ったら上記のシリコンリッドとあわせてマストで入手してください。
フルーツや野菜などの「切り口」を覆っておくことがメイン用途の、シリコン製のカバーです。
こちら公式画像。ブルー、ピンク、クリアでサイズが違い、いろんな断面に使えます。玉ねぎとか半分だけ使いたいときってあるじゃないですか。これで覆っておけば断面を密閉してくれるので、カサカサにならずに保存できるのです。
蜜蝋ラップでも同じことができるのだけど、これのいいところは「透明」であること!
カットした野菜や果物は、蜜蝋ラップでぐるぐる巻き状態だと中身が見えないので、なんだったか忘れてしまうんですよ……。そして気づいたら底のほうでダメになっている……。
ということがたまに起こるので、野菜の色形そのままに保存できるのが最高です。欲を言えばクリアだけで揃えたい。
こんな使い方もできるらしく、密閉力が高いのでこぼれないらしいです。私はあまり使わないけど、小さいお子さんがいる家庭とかだと重宝するんじゃないかな。
エコラップとあわせて使う食材保存アイテム
続いて、厳密には「ラップ」ではないのだけど、ラップの役割の一部をカバーしてくれるお役立ちな食材保存アイテムがiHerbから2点あります!
スタッシャー
もはや界隈では商品名の「スタッシャー」がこういう物体を表す単語として定着しつつあるほど、サステナビリティな方々はみんな使っている、有名な食材保存バッグです。
これは「サンドイッチ型」というやつなのですが、底にマチがあって自立するタイプから、ポーチとしても使えそうなミニタイプまで、さまざまなラインナップがあります。
ジップロックの代替としてはこれがあるとかなり便利。iHerbでの購入が安いです。
スタッシャーは冷凍や電子レンジ、湯煎もOKという高機能で、便利だけどけっこうなお値段がするので、手軽に始めてみたい方にはこちらのフルサークルがおすすめだよ。
ピークフレッシュフードバッグ
こちらもiHerbで購入できる魔法の袋。食材をフレッシュなままキープしてくれます。
見た目は普通のビニール袋なのですが、エチレンガスを除去して水分の発生を抑え、野菜や果物が劣化していくスピードを抑えてくれます。
これに入れておくだけで、時間が止まったかのように長持ちする……!全然傷まないので食品のロスも減らせると思うし、ラップとあわせて取り入れてほしいアイテムです。
数種類のエコラップを活用すればほとんど代用できる!
あとはこういうメッシュの袋なんかに果物を入れてぶら下げておくと、インテリアとしても海外のキッチンみたいな雰囲気が出ておすすめですよ。
改めて思うのは、サランラップって多機能すぎてやばいということです。自由自在に形が変わって、熱いのも冷たいのもOKで、引っ張っても全然破れず、透明で薄くて軽くて扱いやすい……。
人類による画期的な発明は、たいていの場合何らかの犠牲を伴っているのだなと思わされます。(無常)
サランラップのすべての機能をカバーするとなると、いくつかのエコラップを使いわけなければなりません。これらすべてを持っていても、たとえば「おにぎりを握る」などはちょっとむずかしいですよね。
たまに使うのは仕方ないと思うので、できる範囲で代替して、気持ちよくゴミを減らしていけるといいですね。
▼最後の2点が買える場所は「iHerb」です
▼他に愛用しているエコグッズはこんな感じ
おわり。