経済発展の先にしあわせはあるか?消耗する東京人と、伸び盛りのバンコク人

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タイのバンコクに来ています。

発展がすごいとは聞いていたけど、ここまでとは…。6年ぶりのバンコクの都会っぷりに感動しつつ、上のツイートのようなことを考えたのでもっと考えてみます。

2017年夏、タイ・バンコクの様子

タイっていうと、まだ「発展途上国」という認識の人が多いのではないでしょうか。わたしもそうでした。

6年前に来たときには、ゴミゴミしていて汚くて、物乞いや露天商がたくさんいて、ちょっと危ない感じだったバンコク。バックパッカーとして来たからというのもあると思うけど、その少しアングラな雰囲気が旅人たちを引きつけるような、奇妙な熱気に包まれた街という印象でした。

バンコクが舞台の映画といえば、かの有名な「ハングオーバー2」。かなりハチャメチャなコメディですが、アメリカから来た男たちがバンコクで大暴れする様子から、バンコクらしさがよく伝わってくる映画です。

この映画が公開されたのが2011年らしいので、ちょうどわたしが知っていたバンコクはまさにここまで。。2017年のバンコクはだいぶ発展しています。

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これは一番都会っぽいサイアムのあたり。駅周辺のショッピングモールは日本とは比べものにならないくらい巨大で、迷子になるほど。世界中の有名ブランドのショップが入っていて活気に満ち溢れています。

現地民も観光客もたくさんいて、みんな楽しそう。
電車もけっこう混んでるけど、日本の満員電車のような悲壮感はありません。まさに「発展真っ盛り」という感じ。街全体から前向きなエネルギーを感じます。

経済発展の先にあるのって?

economic-development-2こんなバンコクの街を歩いていて、大都会東京と比べてしまいました。

発展レベルでいったら、東京はバンコクよりも進んでいるはず。欲しいものはなんでも手に入るし、望んだことはだいたい叶う(お金さえあれば)。世界的に見ても不自由は少ないはずなのに、ポジティブなエネルギーよりも、窮屈さを感じることのほうが多いのが東京。

これが経済発展の行き着く先…?

日本の高度経済成長期は、きっと今のバンコクのように夢と希望に満ち溢れていたんだと思うけど、現在の東京はもう天井が見えているような状態なのかも。

既に収束感のある東京は、ここからどんなふうになっていくんだろう。

東京から抜け出す、地方移住ブーム

数年前から、わざわざ不便な田舎に行って暮らしたり、地方に土地をもって小さく自給自足して食べていったりという生活が流行っています。

また、移住こそしなくても、旅行に行っては「なにもないことが幸せ」と言ったりしますよね。断捨離ブームやミニマリストもこれに通じる気がします。

人間は何もかもが手に入る状態になったら、今度は何かを手離したくなる。

先進国では軒並みこういった消費現象が起こっていますが、これは必ずしも経済発展の真逆を行っている=後退しているとは言えないはず。

新しいCtoCサービスが生まれたり、お金の流れをなめらかにするサービスが生まれたり。上へ上へという発展が頭打ちになって、横へならすような動きが出てきている段階なのかもしれないですね。

経済発展=良いこと、目指すべきもの。本当にそうなのかな

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経済発展はいいことなのか?資本主義はどこへ向かっているのか?

こういう議論は、実は今わたしがここで言うまでもなく、昔からいろんなところでされています。

経済発展は良いことだよー!目指しましょー!とまるで強迫観念かのようになってしまっている原因は根が深そうなので割愛しますが(気になる人は、社会学者マックス・ウェーバー著『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を読むとよさそうです)、「今よりも豊かな暮らしをしたい」と願う人がいるかぎり、追求は終わらないのだと思います。

でも、バンコクの人たちはこの先の未来をまだ知らない。発展して発展して、その先に待っているのはまだ見たことがない世界のはず。

もしかしたら数年後にはバンコクに飽き飽きして他の都市に流出していくのかもしれないし、自殺者が急増するのかもしれないし、まだバンコクで消耗してるの?という人が出てくるかも…

と、こんなことを書いていたら以下のようなツイートもいただきました。

今、ぐんぐん発展している最中の状態が、一番しあわせだったりして。経済発展の先にしあわせはないかもしれない。東京を思い浮かべながらそんなことを考えてバンコク人を見ていると、少し複雑な気持ちになりました。

資本主義社会の次にくるもの

economic-development-1経済発展は資本主義社会のもとにあります。

経済発展がある程度落ち着けば、資本主義社会も崩れはじめるのは自然な流れ。その次に来ると言われている(というかもう来ている)のが「評価経済社会」ですよね。どこをゴールとするかはわからないけど、ある種の飽和状態まできてしまった東京は、これからどんどんポスト資本主義社会としての評価経済社会になっていくんだと思います。

ここ数年の日本や先進諸国では、これ以上の経済発展に懐疑的になって、過剰な労働から引退する人が増えている。発信を続けて評価を得ることが収入につながるし、信用が一番の資産になるという時代です。

評価経済社会は、「埋もれている才能がきちんと見つけ出されて評価される」と言われてはいるものの、ついていけない人がどんどん不幸になる世の中にならないかな…?というのがここ最近の不安です。。

で、こんなことを書いていてたら、VALU問題に思う“Twitterフォロワー数が多い人だけが勝つ世の中”でいいのだろうか という記事を発見しました。

評価経済って、有名人がフォロワー数を誇り、金に変えるシステムなんだろうか? もしそんな即物的なものでしかないとしたら、評価経済なんかに未来はない。

まさにこれで、本来はこういう目的で作られたサービスではないはずなのに、今のままだと、既に一定の評価がある有名人などが旨みを得られる社会に向かっていきそう。「使い手がサービスをつくる」ってこわいですよね。

他者から認められた人ほど生きやすい時代。それって、自己表現や対人関係が苦手な人にはものすごく苦しくないですか…?資本主義社会においては客観的評価のもとで生きられたけど、「人の気持ち」「相手がどう感じるか」というすごく曖昧なものが基準になってくると、社会的に弱い人たちにしわ寄せがいってしまうのではないかなと。。

個人的には、評価経済社会でみんながしあわせになるイメージがあまりついていないんです。

経済発展の先にしあわせはあるか

経済発展を追い求めた先にはしあわせがあるのか?という話でした。

結論をいうと、経済発展を突き詰めていくと資本主義が崩壊して、新たな価値基準のもとに社会が形成されはじめる。それが今の感じだと「評価経済社会」ということになりそうだけど、個人的にはあまりハッピーエンドが見えないな、っていう感じです。

評価経済がみんながしあわせになれる社会を実現してくれたら一番いいんですけどね。

少なくとも日本は経済発展が来るところまで来て、次のフェーズに入りつつある。今まさに発展真っ盛りのバンコクは…同じ道を辿るのかどうか。未来が気になります。

どうもまとまりませんが、とりあえず今のバンコクは移住先としてよさそうです!

おわり。

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