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5年やって思う、「広報」という仕事のやりがいと魅力【面白くするのは自分】

企業の顔ともいわれる「広報」の仕事。

そのやりがいや魅力、どんな仕事なのか、逆につらいと感じてしまうときのアドバイスなどをシェアします。

私は広報に近いキャリア歴が5年くらいになります。

具体的にはPR会社だったり事業会社広報だったりフリーランスだったり、変化はあったのですが、だからこそたくさんの「広報」を見てきました。大企業から小さな会社のひとり広報まで。

つらくてやりがいを見失っている人から、どんな面白さがあるのかな〜と気になっている人まで、ぜひ参考にどうぞ。

多岐にわたる「広報」の仕事内容

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「広報」は簡単にいえば、その会社やサービスの認知度を上げ、うまく世の中に知ってもらうためにいろいろやる仕事。

わかりやすいのは、以下のような業務です。

  • プレスリリースでニュースを配信
  • メディア取材の対応
  • 会社発信のコンテンツ作成
  • 社内報の作成、社内イベントの実施

社外広報・社内広報の両方があり、どちらに向けてもコミュニケーションを取っていくことが求められます。

そんな仕事内容なので、向き不向きもあると思います。広報に向いている人や必要な資質についてはこちらの記事をどうぞ。

広報という仕事は、未経験から転職することも可能です。新卒から広報を目指すのはちょっと難しいので、PR会社で修行してから事業会社へ転職していく人も多いんですよ。

▼「広報」のキャリアについて関連記事

» 未経験から広報に転職するのは可能。最短ルートを紹介します
» 新卒で広報に配属されるのは難しいけど、道はある
» PR会社への転職は、むしろ未経験のほうがいいのかも

広報はつらい?何にやりがいを感じる?

この記事を見ている人には、

「広報つらい……何が面白いんだろ……」

と思っている人もいるかもです。

広報は成果が出るまでに時間がかかり、まわりからも理解されづらい職種です。今どうしてもつらい人は、こちらの記事も見てみてください。

» 広報の仕事がつらい。そう思ったら見てほしい処方箋はこちらです

個人的には、広報は自分次第で「やりがい」を感じやすい仕事だと思っています。考え方を変えれば、いくらでも面白くできますよ〜

広報をやっていて「やりがい」を感じた瞬間

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私が広報をやっていて、どんなときに「やりがい」を感じたかを紹介します。

メディアに取り上げられる

一番はこれ。大型取材が入ったときの感動はひとしおですね。

自分の書いたプレスリリースや練った企画書をもとに、メディアが報道を考えてくれることがあります。自社のサービスなどがテレビで紹介されたりすると、それはそれはわかりやすくお客さんが殺到したりします。

代表的なのは、飲食店を担当していたときのテレビ取材です。これについては他にもいろいろ記事を書いているのであわせてどうぞ。

▼飲食店取材の関連記事
» 小さなお店にも取材はくる。飲食店のプレスリリースの書き方
» 飲食店のテレビ取材は、企画書を見て判断しよう
» 【ド素人向け】テレビ取材を受けるには?裏ルートはほぼありません

▼取材されるプレスリリースの書き方
» 手紙のように想いが届く、プレスリリースのすべて【全11記事】

たくさんの人と知り合える

広報の仕事の醍醐味は、仕事を通じて知り合える人の幅が広いこと!

これに喜びを感じられない性格の人には厳しいかもしれませんが、私は新しい人と話すのが好きなので、アポと称してランチやお茶の約束をたくさん入れられるのが楽しかったです笑(不純)

こういうことを言うと「キラキラ広報タイプか…」と思われるかもしれないのですが、たしかにコミュニケーションが好きな女性に向いている職業なのは事実なのはこちらの記事に書いたので貼っておきます。

社内メンバーと関係が築けてくる

広報をやっていると、社内でも顔が広くなってきます。

同じ会社に勤めている者同士、絶対になにかシンパシーを感じるものがあるはず。広報だと「仲良くなることも仕事」なので、楽しいです。

私は仕事もプライベートも境目なくまるごと連携させるタイプですが、そうじゃない人でも、仕事として割り切って関係を築くのもいいですね。

広報としてじわじわ仕事をしているうちに、

「広報って、なんか広めるやつでしょ?宣伝?」

としか思っていなかった堅物エンジニアが、

「今こういう新機能を開発してるんだけど、プレスリリースどうかな?」

と事前に相談してくれたり……ということが起こってきます。

商品サービスが売れるようになる

一番わかりやすい結果です。たとえばメディア掲載に関連して、

  • 報道が出た日にサイトアクセスが3倍になった
  • テレビで紹介された日に速攻で商品が売り切れた
  • 芸能人がSNSにあげてくれてECサイトがパンクした

みたいな経験が実際にあります。自分が広報としてがんばった結果がこうしてわかりやすく見えると、やりがいを感じますね。

ただ、広報は即効性のある施策ではないので、半年〜1年ほど地道に情報発信などを続けてはじめて上記のようなことが起こります。今つらい人もコツコツがんばってみるのがおすすめです。

結果、トレンドを作れる

最終的なやりがいはやっぱり「トレンドを作れる」こと。

トレンドっていうと、一時的なブームみたいな軽々しいものを想像しますが、私はトレンドってもっと大事な消費現象だと思っています。

社会には広義のメディアが張り巡らされていて、人々はそこからの情報をもとに、日々の消費選択を決めていきます。そして、それによって社会が形作られ、人々の生活が変わっていく。

こんな重大なことに「情報操作」ひとつで関われるんだから、広報はすばらしい仕事です!

どうすればトレンドを作れるのか?を学びたい人は、以下のような本をぜひ読んでみてください。

▼広報ノウハウは本に頼りましょう

広報・PR歴4年の私が読んでよかった本まとめ【初心者向けから実践まで】広報・PR関連の読んだ本がだいぶ溜まってきたので、「これから広報・PRを勉強したいな〜」って人向けにおすすめ本を紹介します。 私は...

面白く広報をやり続けるために、気をつけていたこと

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とか言いつつ、広報に疲れてしまった時期もありました。

それでも面白くやりがいを感じ続けるために、気をつけていたことをシェアします。

SNSとネットの評判をくまなくチェック

今は世の中の声がネットから簡単に拾えます。

自社名やサービス名で検索フィルタをかけ、SNSなどはとにかくくまなくチェックしていました。どんなに小さな声でも拾い上げてシェアすることで、少し空気が変わったりします。

ポジティブな評判があると、嬉しいですね!

積極的に人のところへ足を運ぶ

広報は「第三者」の目線があってなんぼなので、一人で悶々と考えていても何も進みません。。

とにかく誰でもいいからアポを取って、人に会いに行く。最近はオンラインミーティングでもいいかもですが、目的の薄い雑談もけっこう大事です。

  • メディアの編集者さん、記者さん
  • 他社の広報さんやPRパーソン
  • 取引先や関係会社の人
  • (会社によっては)投資家や株主
  • 社内にいる仲間のみなさん

など、広報担当として会うべき人は無限大にいます。人と話すことで、客観的な視点がもて、広報としての仕事にも深みがでますね。

メディアの情報をたくさん見る

テレビ、新聞、雑誌、Webメディア、SNS、口コミサイト……

とにかくメディアの情報をたくさん見ること。これはずっと気をつけてやっています。

メディアから情報を得ることによって、

  • PRネタや企画のアイデアが浮かぶ
  • 他社の成功事例が参考にできる
  • とりあえず楽しい

などのメリットがあります。

広報をやっていると直面しやすい悩みのひとつに「ネタがない…」というものがあります。新しい企画や情報を出せないと、業務にも進歩がなく、やりがいを見失いやすい……。

メディアを見まくることで発想の分母を増やせますので、おすすめです。

広報PR関連の本を読みまくる

あとは本を読みまくることです。

ゴールが見えず、「自分のやっていることは正しいのかな?」と思いながら働くことは、つらいです。そんなときは先人に助けを求めましょう。

セミナーや勉強会に行ってもいいのですが、わからない人同士の馴れ合いになってしまうことも多いので、基礎知識は独学で身につけるのがおすすめです。

▼再び、広報ノウハウの本はこちらがおすすめ

広報・PR歴4年の私が読んでよかった本まとめ【初心者向けから実践まで】広報・PR関連の読んだ本がだいぶ溜まってきたので、「これから広報・PRを勉強したいな〜」って人向けにおすすめ本を紹介します。 私は...


広報は自分次第で「やりがい」を生める貴重な職種

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広報の仕事って、決まったことをただこなす……というものではなく、流動性が高く柔軟な発想が求められます。

だからこそ目的を見失いやすい側面もありますが、逆に考えれば「自分の考え方・やり方次第でいくらでもやりがいを生める」ということ。貴重です。

「広報って、何が面白いのかな?」
「広報のやりがいや魅力って何なのかな?」

と気になっている時点で、けっこう広報に向いている思考だと思いますよー。

女性が活躍しやすい職種でもあると思います。今からキャリアチェンジを考えている人は、ぜひ!

転職エージェントでいろいろ求人を見てみるのがおすすめです。

シンアド
広告・PR・デジタル業界に特化していて、他にない求人も見つかったりするので特におすすめ。〜35歳くらいまでの若手に強いです。

リクルートエージェント
おなじみのリクルート。大手だけあって求人数は多く、間違いない求人サイト。全体感をつかむためにも面談はしてみたほうがいいかも。

DODA
こちらも大手・優良企業が多いです。広報職の求人も多数あります。アドバイスやカウンセリングが丁寧。

おわり。

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