マレー半島に息づく、プラナカン文化とは【中華マレー・西洋の融合】

マレー半島に息づいている独自の文化、「プラナカン文化」を知っていますか?

私は全然知らなかったのですが、昨年と今年で立て続けてにマレーシアとシンガポールに行ったところ、詳しくなってしまいました。

中華マレーとヨーロッパのカルチャーが見事に融合した面白い文化です。デザインがかわいいプラナカン雑貨はお土産にも人気!

「プラナカン文化」について、3分くらいで解説します。

プラナカンとは?

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マレー半島(マレーシアやシンガポール)が欧米の統治下にあった15世紀後半、中国商人がやってきて、地元のマレー系女性と結ばれるケースが多くありました。

この子孫のことを、現在でも「Peranakan(プラナカン)」と呼んでいます。

彼らは中国へは戻らずマレー半島に残り、当時のヨーロッパの文化をミックスさせて独自の文化圏を築きました。

ちなみにPeranakanとは、マレー語やインドネシア語でシンプルに「子孫・末裔」を意味します。地域によっていろんなタイプのプラナカンがいるのですが、その総称として「プラナカン」という呼び方が使われています。

パステルカラーの色使いや細かい装飾が特徴の文化で、陶器やビーズ刺繍などがとてもかわいいデザインなのです。

 

シンガポールでプラナカン博物館(Peranakan Museum)に行ってきた

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シンガポールには、「プラナカン博物館(Peranakan Museum)」というのがあります。

行くまでは全然知らなかったのですが、「そういえばプラナカンってよく聞くけど何なんだろう」と気になってしまったので、ふらっと行ってみました。

1912年に建てられた学校を利用した建物だそうで、外観からしてプラナカン感があります。

 

プラナカン博物館への行き方

ダウンタウンからも行きやすいところにあってアクセスは簡単。

MRTのCity Hall(シティ・ホール)駅のB出口を出て、北西のほうに道なりに歩くと、2つめの交差点を左折したすぐ右手にあります。

2018年7月現在、周辺で工事をしていてちょっとわかりづらかったのですが、「MUSEUMこちら」みたいな案内があるので見つかると思います。

徒歩10分ほど。簡単です。

 

▼Peranakan Museum情報
住所:39 Armenian St, Singapore 179941
電話番号:+65 6332 7591
営業時間:10:00-19:00、金10:00-21:00 ※火〜金10時半から日本語ガイドもやっています
料金:大人S$13、小人S$9
» Peranakan Museum|公式サイト

 

パステルカラーがかわいいプラナカン建築

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美術館の外観からもわかるように、プラナカン文化の一番の特徴は「建築」です。

プラナカン建築と呼ばれ、パステルカラーの2階建てのショップハウスが有名です。上の写真はシンガポールの「カトン地区」というところで、このあたりにはまだプラナカン建築がたくさん残っています。

 

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2017年秋に訪れたマレーシアの「マラッカ」もプラナカン建築の残る街として有名です。これは中央の「オランダ広場」と呼ばれるところですが、この建物もプラナカンっぽい。

 

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ふらふら歩いていると、たくさんかわいいパステルカラーの建物に出会います。

 

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西洋建築のゴシック様式などが織り込まれているのに、どことなく中華っぽさもあるんですよね。不思議。

写真30枚で見るマラッカ」という記事で街の様子を紹介したので、こちらもぜひ。

マレーシアのマラッカという街に行ってきました。 マラッカは「マレーシアの古都」とも言われ、日本でいう京都のような観光地。欧州に支配されてい...

 

マラッカへはマレーシアの首都クアラルンプールからバスで2時間ほど。日帰りでも行ける距離です。

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クアラルンプールからマラッカ(Melaka/Malacca)への行き方を紹介します。 マラッカは、街全体が世界遺産にも登録されているマレー...

 

プラナカンの暮らし|家やビーズ刺繍など

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プラナカンたちの家はこんな感じ。素朴ですね。

 

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たしかに西洋なのか中華なのかマレーなのかと聞かれたら、なんとも答えづらい内装です。ただそんななかに、カラフルなプラナカン陶器があります。彩りを大切にする文化のようです。

 

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かと思ったらこんな仏教っぽい空間もあったり。

 

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細かい装飾。絨毯がとってもかわいいですね。

 

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細かさは工芸品にも表れていて、こういうカラフルな衣装や、ビーズ刺繍が作られています。

特に、ビーズ刺繍の技術は料理や家事と同じくらい重要視されていたそうで、女性たちはみんな作れるんだとか。イギリスの刺繍から影響を受けていて、もともと盛んだった中国の糸刺繍技術とミックスさせてできたみたい。

鮮やかでかわいい。今もお土産として人気です。

 

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なんか食べもの。プラナカンの食事は「ニョニャ料理」といわれて、マレーシアやシンガポールで食べられます。博物館には特に展示がなかったので、実際に食べてみてください……日本人の口にかなり合います。

 

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ちょっと見にくいけどファッションはこんな感じ。マレー半島に今もカラフルファッションの人が多いのは、プラナカンの影響もあるらしい。

 

お土産にもおすすめなプラナカン陶器

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食器も建築と同じくパステルカラーが基調で、細かい装飾がかわいいです。プラナカンの陶器は有名で、お土産としても人気。

 

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お祝いごとのときによく使われたんだって。

 

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壺。

 

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これはたぶんすごく高価なやつな気がします。勘ですが。

 

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ティーセットもあります。飲むのは中国茶なのか紅茶なのか、どっちでしょうか……

 

まとめ:プラナカン文化の雰囲気はなんか好き

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↑博物館のすぐ横にあった壁。プラナカン感はゼロ。

プラナカン博物館の1Fには、プラナカンたちの大きな顔写真がたくさん並んだ「私は誰?」というギャラリーがあります。

老若男女、顔立ちもさまざまなプラナカンたち。

15世紀から何百年にも渡って、東洋と西洋の間をとってオリジナルの文化を築いて人たちなんだなあと思うと、なんだか親近感がわきます。

白人だ黒人だなんだと主張するレイシズムもまだ残るなかで、彼らは脈々と「ミックス人種」としてのアイデンティティを継承してきたわけです。素敵ですね。

美術館系には飽きていたのですが、たまにはこうやって文化や歴史に触れてみるのもなかなかいいです。行ってよかった。

 

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おわり。