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新卒から“コンサルタント”だったことで身につかなかった5つのスキル

私は以前はPR会社(PRエージェンシー/PR代理店ともいう)に勤め、「PRコンサルタント」という肩書きで働いていました。

PR会社の業務内容はあまり知られていませんが、ある人によると「ア◯センチュアのPR版」と表現されたりしています。

経営コンサルとは違う部分も多いですが、コンサルティングをするという意味では近かったのかもしれません。

コンサルタントと聞くとすごい印象を受けますが、私の場合は新卒から「コンサルタント」を名乗ってきています。それによって身についたスキルもたくさんあるけど、身につけ損ねてしまったスキルもあるなあと思いました。

今回はそれについて考えてみました。

 

PRコンサルの経験は今に生きまくっている

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PR会社での経験があるから今の自分があるし、会社員時代に身についたことは本当に役に立ってくれています。

PR会社では、ひとりが同時に複数社のPRを担当します。いろんな業界を担当したことで、広報・PRそのものの幅広いスキルや、さまざまなケースへの対応力が身につきました。

また、仕事をするにあたっての基本的なスタンスや、プロフェッショナルとして働くとはどういうことか……みたいなマインドは完全に先輩から受け継いでいますし、激務な環境で働いたおかげでスピード感をもって身につけることができました。

コンサルタントという職種柄でいうと、

  • 調整力や交渉力、提案営業力
  • ヒアリング力と課題解決能力
  • 見積り・請求書の作成から予算管理全般
  • プロジェクトマネジメント力

などもついたと思います。この経験は、のちのちフリーランスとして活動するにあたってめちゃくちゃ役に立ちました。仕事の取り方やプロジェクト管理って、実践を積まないとできるようにならないですからね。。

 

でも、逆に「これは身につかなかった」というスキルもあります。

「コンサルタント」でいるときは必要性を感じなかったけど、最近の世の中をうまく生き抜くためには必須だなあと思う葛藤を5つにわけてまとめました。

 

1.「自分」を全面に出して勝負する力

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自分らしいカラーを出して、人間力で勝負していく力です。

PRコンサルタントは、「よき参謀」として力を貸すことが求められます。参謀はあくまで横からサポートする立場であって、自分が主導者になるわけではないのです。

コンサルとしては、クライアントの課題解決に向かって努力しつつも、自分自身は「黒子」でいることが普通でした。クライアント企業側も、どこのPR会社の誰が担当しているかは明かしたがりません。裏の戦略なので当然といえば当然ですね。

大型のテレビ露出を獲得しても「私が担当しました!」なんて言わないし、社外の人には基本的に担当案件の詳細は話せません。コンプライアンスも厳しめです。

それが最近は「自分を出して勝負しろ!」という圧にさらされるので、戸惑いが隠せません笑 自分は何ができるのか、何をしたいのか……個人の時代を生き抜くためには、「自分」と向き合うことは必須ですね。なかなか難しいところです、、

 

2.嘘をつかず、真正面から戦う力

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あくまで個人の考えですが、コンサルタントという職種には「必要嘘」があると思っています。

定期的に行うクライアントとのミーティングでは、万全の準備を行い、どんな質問にもベストアンサーを返さなければなりません。その場でできる最大のパフォーマンスをし、あとから自分を追いつかせる。これは必ずしも悪いことではありませんでした。

新卒1年目からクライアントを担当するので、「新人なので甘く見てください」みたいなことは通用しません。相手から見れば全員同じプロフェッショナル。入社3ヶ月目なのにお客さんには「3年目です」と言ってましたからね。

そのほうがお客さんは安心してお願いできるし、こちらも堂々とアドバイスしやすい。お互いにとってメリットしかないからです。これで成り立っている仕事は山ほどありました。

こういう環境で仕事をすると、「嘘偽りのない本来の自分をぶつけていく」ことが必ずしも正義だと思えなくなります。フリーランスとかだと、裏表を完全に取り払って真正面から戦っている人が多いので、感心します。。

 

3.ダメな部分もさらけ出していく力

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自分のダメな部分もさらけだして共感を得るとか、失敗しながら頑張る過程もコンテンツ化してしまうとか、そういうやり方はしたことがありません。。

今まで書いてきたように、プロ意識がとても高く求められるんですよね……。下積み時代もあったとはいえ、最初から求められるアウトプットは容赦なかった。。

ちょっと差別的表現になりますが、大企業のおじさま方が勢揃いして若い女性に「プロのご意見を……!」と言っている場面がふつうにある世界です。

「わからないことはわからないと正直に言う」のが大事なのはわかるのですが、クライアントに対して「それ知らないんで、教えてください―!」みたいな甘え力は絶対にできなかった、、素直さって、大事だと思います。

 

4.自分の仕事にかんする対外的な発信力

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どちらかというと、自分の仕事については発信しないほうが正でした。極力自分カラーは出さない仕事のやり方だったし、解禁前情報や大きなお金が絡むことを扱うので、情報の取扱いには慎重です。

SNSで「これ私が担当しました!」とアピールする人は、私のまわりにはほとんどいませんでした。

今も元同僚のSNSなどを見ているけど、やっている人は誰もいないですね。だから仕事内容が謎に満ちているんですけど。稀にあるとしたら世間的にもニュースになったビッグプロジェクトとか、一般向けの大きなイベントとかですね。それはなぜか許されている感があります笑

フリーランスは自分の仕事内容や成果をどんどん発信していったほうがいい感じがあるので、ギャップが激しくて苦労します。

 

5.世の中のブームに迎合する力

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コンサルタントという性質上、冷静に世の中を見つめなければなりません。

世の中を俯瞰的・批判的に見る目が必要で、しかもPRというトレンドやブームにも関係するものなので、どうも少しひねくれてしまいます。世の中で流行っているものに素直にのっかることができず、斜めから見てしまったり、背景や戦略をムダに推測してしまったり……。

PRエージェンシー系の女性は「キラキラ女子」といわれたりもするのですが、そういう意味ではけっこう冷めています。個人を出して仕事をしていくなら、あまり斜に構えているよりは、柔軟にブームに乗れるといいのかもしれません。

 

それでも、「コンサルタント」を経験できてよかった

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この記事ではコンサルタント感あふれる画像を使ってみましたが、必ずしもこんな感じで働いていたわけではありません笑

また、あくまでこれは、とあるPR会社にほんの3年ほど在籍したひとりの人物の見解です。

特定の職種について「こう!」と決めつけるのもよくないかもなーと思いつつも、自分の弱点と向き合うために、あえて「身につかないスキル」にフォーカスして書いてみました。

でも私は最初のキャリアを「コンサルタント」してスタートして鍛えてもらうことができて、本当によかったなーと思います。得たもののほうが何倍も大きい。

余談ですが、ア◯センチュアとかマッ◯ンゼーみたいな外資系コンサルの人って、あまり独立しないですよね。外資系コンサルの友人によると、フリーランスとかは規模が小さすぎて耐えられないらしいです。

何ジャンルでもいいけど、フリーランスコンサルの人の意見が聞いてみたいなあ。

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おわり。

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